ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由は?相場や対策をご紹介!

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由は?相場や対策をご紹介!

一般的に賃貸物件では、退去時に原状回復費用が発生します。
とくに、賃貸物件でペットを飼っていると、退去費用がかさむおそれがあるので注意が必要です。
そこで今回は、ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由をはじめ、大まかな相場や費用を抑えるための対策をご紹介します。

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用は、通常の物件より高いのが一般的です。
その理由には、以下の2つが挙げられます。
賃貸借契約で失敗しないよう、入居前にペット飼育時の退去費用が高い理由を把握しておきましょう。

理由①室内の汚れが目立つ

賃貸物件でペットを飼育していると、壁紙やフローリング・柱などが汚れる可能性があります。
退去時に室内が汚れているときは次の入居に向けて、部屋を綺麗にしなければなりません。
壁紙や床の張り替え作業が必要になるケースも多く、退去費用が高くなりがちです。
とくに、ペットが床で爪とぎをしたケースや壁に傷・穴を開けたケースでは、高額な退去費用が請求されるおそれがあります。
物件によっては、ペット飼育時のリスクを想定して、入居時に通常より高い敷金を要求するケースもあるでしょう。
賃貸物件でのトラブルを未然に防ぐためにも、ペット飼育時の敷金や退去費用は高くなりやすいと覚えておくことをおすすめします。

理由②室内にペットのにおいが染み付いている

ペットのにおいは、退去費用を高くする要因です。
賃貸物件でペットを飼育していると、対策していても動物のにおいが残ってしまいます。
このようなケースでは、退去時にハウスクリーニングをしなければならないため、退去費用がかさみがちです。
なかでもトイレやケージの周りはにおいが残りやすく、状況によっては高い退去費用を請求されます。
退去時の費用を抑えるには、普段から入念な対策をおこなっておかなければなりません。
賃貸物件でペットを飼育する予定がある方は、あらかじめ退去費用が高くなることを想定しておくと良いでしょう。
室内の傷や汚れ・においなどあらゆるリスクを考慮して、ペットを飼育することが大切です。

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賃貸物件でペットを飼育するときの退去費用相場

賃貸物件でペットを飼育するときの退去費用相場

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用は、家賃2~3か月分が相場となっています。
たとえば、家賃6万円のケースなら約12万~18万円が退去費用の目安です。
しかし、実際の退去費用は修繕箇所や規模によって異なります。
事前に修繕箇所ごとの相場を把握しておけば、大まかな金額を計算できるでしょう。
以下では、高い金額が請求されやすいフローリング・壁・柱の費用相場をご紹介します。

フローリングの退去費用相場

賃貸物件のフローリングは、損傷箇所のみの修繕が難しいため、基本的に全面張り替えです。
居室6~10畳の空間では、修繕費用相場が10万~18万円程度となっています。
また、キッチンは8万円程度、洗面所なら9万円程度が相場です。
床の張り替え費用は素材によっても変動し、クッションフロアよりフローリングのほうが高い傾向にあります。
フローリングの賃貸物件でペットを飼育するときには、退去費用が高くなりやすいので注意しましょう。

壁の退去費用相場

壁に汚れや傷が付いているケースでは、退去後に壁紙の張り替えが必要になります。
フローリングと同様に、全面張り替えとなるケースがほとんどです。
居室6~10畳の空間であれば、4万〜7万円が相場です。
なお、キッチンやトイレ・洗面所などの水回りは、4万円ほどで修繕できます。
賃貸物件の退去前に修繕費の大まかな金額を把握しておけば、直前で慌てずに済むでしょう。
ペット飼育時には退去費用が高くなりやすいので、ある程度まとまった資金を用意しておくことをおすすめします。

柱の退去費用相場

柱の修繕は、傷や汚れが付いた部分のみおこなうのが一般的です。
そのため、修繕の必要性が複数箇所にあると、高額な退去費用を請求されやすくなります。
浅い傷であれば2万ほどで修繕できますが、尿のシミなどがあると5万円ほどの費用を請求される可能性があるでしょう。
損傷具合によっては、10万円を超えるケースもあるので注意しなければなりません。
退去前に自分である程度の修繕をしておくと、費用を抑えられる可能性があります。
柱の修繕費用は傷の範囲や深さによって大きく変動するため、日頃から損傷しないよう対策しておくことが大切です。

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ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用を抑えるための対策

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用を抑えるための対策

賃貸物件でペットを飼育する予定があるなら、以下の対策をおこなっておく必要があります。
事前に入念な対策を施しておけば、退去時の費用を大幅に抑えられるはずです。
主に「カーペットを敷く」「爪の手入れをしておく」「壁に保護フィルムを取り付ける」の3つの方法があるので、入居前にポイントを把握しておきましょう。

対策①カーペットを敷く

フローリングの傷を防ぐには、カーペットを敷くのが有効です。
床にカーペットを敷けば、ペットの引っ掻き傷を予防できます。
さらに、ペットの糞や尿が床に染み込む心配もありません。
退去時の費用を大幅に抑えられるため、入居者の負担も軽減されるでしょう。
ただし、毛足の長いカーペットは汚れやすく、余計ににおいが染み込んでしまう可能性があります。
丸洗いができるタイプを選ぶと、定期的に洗濯して綺麗な状態を保てるはずです。
また、予備のカーペットを用意しておけば、気軽にメンテナンスがしやすいです。
このように、ペットの飼育状況に合わせてカーペットを取り入れることをおすすめします。
カーペットはホームセンターなどで購入できるので、予算に合わせて適切なタイプを導入してみましょう。
正方形のマットを敷き詰めるタイプであれば、1枚500円程度で購入できます。

対策②爪の手入れをしておく

壁や柱に傷が付くのを防ぎたいなら、ペットの爪を定期的に手入れする必要があります。
たとえば、犬は1か月に1回、猫は2〜3週間に1回の頻度で爪切りが必要です。
こまめにペットの状態を確認し、部屋に傷が付かないように工夫をしなければなりません。
爪を切るときも、短めに切ったり先を丸くしたりと対策が必要です。
その他、ブラッシングを頻繁にすると、ペットのにおいが軽減されます。
入浴を嫌がるペットなら、体を拭き取るシートを使って汚れを落とす工夫をしましょう。

対策③壁に保護フィルムを取り付ける

壁に取り付ける保護フィルムは、ペットの傷対策として重宝します。
壁で爪とぎをしてしまう猫や、噛み癖のある犬におすすめです。
粘着タイプを選んでしまうと、壁が剥がれてしまうおそれがあるので、賃貸物件にはそのまま取り付けられる「静電気タイプ」が向いています。
ホームセンターやインターネットで気軽に購入できるため、ペットを飼育する予定がある方は参考にしてみると良いでしょう。
なお、猫を飼育するケースでは、爪とぎボードもセットで購入することをおすすめします。
爪とぎ場所がないと、壁や床など室内のあらゆる場所を引っ掻く可能性があるので注意が必要です。

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まとめ

ペット飼育可能な賃貸物件の退去費用が高い理由には、室内に汚れやにおいが残りやすいことが挙げられます。
ペット飼育時の退去費用は、家賃2~3か月分が相場です。
賃貸物件の退去費用を少しでも抑えたい方は、床にカーペットを敷いたり、壁に保護フィルムを取り付けたりすることを検討してみてください。

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